プロの技を間近で体感!若手社員が参加する井桁堂お菓子研修
- Web担
- 9月8日
- 読了時間: 3分
井桁堂では、製造工場の若手社員が毎月、外部のプロ講師からお菓子作りの技術を学ぶ研修(アカデミー)を行っています。

単に作業を覚えるだけでなく、現場で活かせるスキルやチームで共有できる知識を身につけることを目的とした、実践的な取り組みです。
研修の目的
研修では、主に3つの目的を掲げています。
1つ目は、担当ラインの商品を自分で作れるようになり、現場での指導や教育に活かすこと。
2つ目は、担当外の商品も作れるようになることで、チーム全体で技術を共有し、業務の幅を広げること。
3つ目は、新商品開発に向けて個人のスキルを高め、将来の創作活動に役立てることです。
プロの技を間近で見て学ぶことで、ただ知識を得るだけでなく、実際に手を動かしながら身につけることができます。
研修の流れ・内容
研修では、毎月テーマを決めて取り組みます。
例えば、10月はフロランタン、1月はチョコレート、3月はフィナンシェなど、季節や商品に合わせた課題に挑戦しています。
今日の研修では、タルト生地の仕込みから、アーモンドクリームであるダマンド仕込み、フォンサージュ(タルト生地を型に敷き込むこと)、形成、充填、焼成まで行いました。
まずは講師から各工程でのポイントをご説明いただきます。
社員は真剣な表情で講師の手元を見ながら、懸命にメモを取っていました。

その後、実際に自分の手で作業することで、作業のコツや流れを体感することができました。

講師からの学び
研修の中で、先生からは技術だけでなく、プロの現場で大切にしている考え方も数多く教わりました。
「ひとつひとつの工程をおろそかにすると、後工程で失敗につながる。常に丁寧に。」
「作業台を清潔に保ち、第三者から見て『かっこいい』と思える所作を意識することが上達につながる。」
「ボウルやヘラに残った生地を無駄にせず使い切ることで、配合の正確さを守る。」
また、生地に対する粉・バター・卵・砂糖の割合を、感覚だけでなく数字でも把握することの大切さも学びました。
こうした学びは、日々の現場での姿勢や意識改革にもつながっています。
研修の効果・参加者の声
参加した社員からは、こんな声が届きました。

「お菓子づくりの全ての工程を自分でやりきることがないので勉強になりました。」
「ダマンド作りも初めてでしたが、自分で作れるようになって自信がつきました。」
学んだ技術はそのまま現場で共有され、チーム全体のスキル向上につながっています。
また、講師からは「井桁堂の社員は自ら質問してくれるので意欲的だと感じる」とのお言葉もあり、積極的な姿勢をご評価いただいています。
アカデミーを主催する開発メンバーの思い
このアカデミーを企画・運営する開発メンバーに、この企画への思いを聞きました。
「自分が抜けた後の10年、20年先を考えたときに、技術を次の世代へ継承していくことが必要だと感じています。昔は“見て盗む”のが当たり前でしたが、会社として研修の場を設けているのは非常に手厚いと感じます。あとは一人ひとりが努力することで積極的に技術を身につけていってほしいと思います。工場だと自分のセクション以外は知らないことが多いですが、お菓子づくり全体を理解していれば現場で質問が出たときに答えられます。全体を把握していることが大切だと考えています。」
研修は単なる技術習得の場にとどまらず、未来の職人を育てるための大切な取り組みでもあります。
研修を通して

井桁堂では、この研修を継続して製造にかかわる社員一人ひとりの成長を支援していきます。学んだ技術は新商品の開発や現場改善に活かされ、よりおいしいお菓子作りへとつながります。
若手社員がプロの技を間近で体感し、成長していくことを通して、これからも皆さまに変わらぬおいしさと笑顔を届けてまいります。




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